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九州の変わった会社の変わった社長が企画したハワイのヒーリングツアーへは、
父と母とまつげの旦那が行く予定だった。
まつげは本当に行きたかったのに、子供がいるからと言う理由でお留守番。
さらには、こないだカナダに行ったでしょ?とまで言われる始末。あれは、子供をちゃんと2人とも連れて行ったじゃない・・でも、まつげがいないとうちで家事をする人がいない。
昨年もそう言っておいていかれた。しかし、今年は父と母のケンカで状況が一変した。
父がハワイへ行かないと言い出したのだ。そうすると母と(まつげの)旦那が行くと
いうのも変な?取り合わせである。
ここのところスノーボードに通いつめていた旦那様は罪悪感からか?優しさからか?
その両方か?
「子供たちは見ておくから、ハワイへ行っておいで」と申し出てくれた。
正直本当に嬉しかった。
素敵な奥さんは、この申し出を断るだろう。旦那様は子供の面倒を見るのに
慣れていない。そのうえ1人はまだ11ヶ月の乳飲み子なのだ。
それでもまつげは行くことにした。
素敵な奥さんなんてどうでもいい。パパや旦那はヒーリングや気功などにあまり興味がない。
興味のあるまつげが行くほうがよっぽどいい。
これはもう、まつげが行く運命だったのだ。(笑)
カウアイ島は、どこをとっても美しい島でその地に降り立っただけでも癒される
ようだった。ハワイのグランドキャニオンと言われているワイメア渓谷は、
その壮大な自然の眺めと吹き上げてくる強い風が、心や頭の中に積もったちりを
全部吹き飛ばしてくれた。
クリスタル寺院は、ハワイなのにヒンズー教の寺院である。
有名な観光地ではないが、その地は世界でも有数のエネルギースポットで、
その寺院の中心には今のところ世界1と言われるクリスタル(高さ99cm、重さ380k
g)の
単結晶があり、今この不安定な時世の地球を守るアースキーパー(地球を守るという意味)
としてどっしりと腰をすえている。
日本から同行した、よりすぐりの変わった薬局の先生方30人は説明を聞きながら
そのクリスタルの周りで瞑想をはじめる。まつげも座禅をくんで瞑想をはじめる。
いつもと違い心が一瞬で静かになった。
オレンジ色の袈裟をきた徳の高い僧の声もだんだんと遠くなり、まつげは
頭がめちゃくちゃに冴えているような・・それでいて身体は軽くてあるのかないのか
わからないような感覚になっていった。
心の中で愛する人達のことを1人ずつ思い出して行った。
家族・・親戚・・・愛する友達・・HPに来てくれる友達・・
心配事がある友達は、それがうまくいくように・・
やりたいことがある友達は、その願いがかなうように・・
みんなそれぞれの願いが全部かないますように・・
思いはどこまでも、どこまでもつながっていった。
ざわざわし始めたので瞑想からさめると、金色の数珠のようなネックレスが配られて
いた。
アースキーパーのエネルギーが入っているという。とてもありがたいものだ。
(できれば2、3個くれないかなー。あげたい人がたくさんいるのに。)とずうずうし
く思ったが、
もちろん参拝者だけ、1人1本限定だった。
そしてA4の紙が配られた。それは、あとでアースキーパーの横で燃やされ、そのエネ
ルギーは天まで届くという。何かお願い事をこれに書くと、それがかなうというの
だ。
まつげは考えた・・特別なお願い事・・・・まつげは欲張りなので、こんな小さな紙
に書く事はできない・・・誰かの事を書くと誰かのことを書かないことになる。
それは、まつげの中ではとても不平等な気がした。
神様は、きっとまつげの気持ちをわかってくれる。そう思ったまつげは、紙に
「感謝」と書いて大きなハートマークを書いた。これで完璧。
カウアイ島、特にこのクリスタル寺院はどこをとっても本当に天国のようだった。
実際「ハワイ」はもともとハヴァイといってポリネシア語で「あの世」という意味だ
そうだ。
まつげはあの世の庭を歩くようにふらふらと歩いた。
息をしているだけで、細胞が喜んでいるようだ。
あることを思い付いてママに
「口紅かして!」とお願いした。ママはびっくりしながらも出してくれた。
「おでこにアレ書いて!」それは、ヒンズー僧たちがおでこに書いてある第3の目
だ。(ティカというらしく、ヒンズー教の印で神様にお祈りをささげる時に純粋な心でつけ
る。)
僧たちはオレンジ色の丸。まつげは自分にもそれを書いて欲しくなったの
だ。
ママは書いてくれたが、口紅がショッキングピンクだったのでちょっとイメージと
違ったが、まあよしとした。ママにも無理やり描いてあげた。
僧たちの案内で天国の庭を散策した後、みんなで景色を写真に収めていた時、
まつげはにこやかな僧侶のところにいって「いっしょに写真を撮ってもらえませんか
?」
とお願いしてみた。
白い袈裟をきた僧侶は「ショアー」といってこころよく引き受けてくれた。
徳の高いオレンジ色の袈裟の僧侶もいっしょに入ってくれた。
うれしい記念撮影だったが、あとで聞くと、僧侶はけっして自分達の写真を撮らせな
いそうだ。
写真をいっしょに撮ってもらえたのは、結局ママとまつげだけだった。
ほらほら、ティカの心意気が伝わったのだ。(???)
まつげはママに「ね?第3の目を書いてよかったでしょ?」というと素直なママは
「良かった!」と答えた。
エネルギーが充満した頭と身体でホテルについた。ホテルはカウアイ島1番の豪華な
リゾートホテル「プリンスビルリゾート」だ。
素敵な島、ヒーリングスポットの散歩と瞑想、そして海沿いの素敵なホテル・・
いや、物理的な条件だけじゃない。
話したい時に、話たい人と、話たいだけ話せる。
子供たちに気を取られて話を中断する事もない。
いつもはほとんど24時間子供といっしょなのに、今は、ずっと私でいられる。
ああ、この喜び・・この開放感。誰に感謝すればいいのか?
いい気分で感謝の対象である優しい旦那様に電話することにした。
子供たちの様子も聞きたかった。
しかし、電話したとたん、昼間の悟りきった心境は吹き飛んでしまった。
旦那様が子供たちを連れて大阪の実家に帰ってしまっていたのだ。
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