ミッチーヒーリングワーク(星の家族編)

ミッチー先生が到着する空港へ、車を走らせると、 空港周辺は、信じられないほどの混雑。
聞けば、映画のロケが行われていると言う。
きゃーきゃー言う女の子達。
「誰が来てるんですか?」
「未来君よ」
「え?誰それ」
未来君を知らないまつげに、驚きをかくせない女の子は、親切にも 付け加えてくれた。
「ほら、ウォーターボーイズの・・」
それすら知らない・・
まつげの芸能音痴は、あまりにもひどいかもしれない。
それでも、空港は、昼間より明るく照らし出されて、 とてもきれいに見えた。
なんだか、今回は、ドラマティックなことがおこりそう・・・?
ミッチー先生と久しぶりの再会。
ちょっと驚かせちゃおうと、いたずら心が働いて、お迎えでごったがえす人ごみに まぎれていたつもりなのに、黒い皮ジャン姿の先生は、出て来るなり、まつげを見つけた。
まつげは、嬉しくなって、ミッチー先生に、抱き付いた。

(1日目夜)
ミッチー先生を、まつげの家族は、大歓迎。
今日は、すき焼き。
うちの家族は、わりと、誰でも歓迎する家族ではあるのだが、驚いたのはパパの態 度。
パパは、ひどい人見知りなのに、ミッチー先生に、満面の笑顔でニコニコと話しかけ て、 冗談を言ったりしてる。
パパは、ミッチー先生を気に入ったみたいだった。
あとで、大変なことが待ちうけてるとは、この時、知る由もないパパ。
ミッチー先生も、初めての顔ぶれの中、緊張しながらも、まつげの家族との会食をと ても楽しんでる みたいだった。

(2日目)
最初にミッチー先生の個人ワークを受けたのは、ママ(まつげ母)。
「ママはなんの悩みもないからね」
そういって、好奇心だけで受けたママは、クリスタルヒーリングのあと号泣した。
ヒーリングで見えたビジョンは、自分の若かりし頃の母親。
今、老いた母親に、十分な事がしてあげれていないと、ママは心の奥深くで 気にしていたのだった。 ママは、本当に晴れやかな顔で、いつもより、さらに若く輝いて見えた。


夕方からグループワーク。
あっちゃん、まつげ、トモシー(まつげ旦那)、カナ(まつげ妹・末っ子)、正旬(まつげの義弟)、ひろちゃん(ママの親友)
いろんなワークをやった。
ミッチー先生は、独特なトークでみんなを笑わせ、心を開いていく。
先生は、どんな質問にも、答えをくれる。時には、冗談ぽく。でも、時には真剣に。
そして、自分の経験をおりまぜて話してくれるので、すごくすんなりと心に 入ってくる。

グループでは、あっちゃんは、ダムの決壊が起こりそうだね。
と、ミッチー先生に言われていた。
あっちゃんは、笑っていた。
まつげは、ワーク中、言葉にしなかったけれど、ふいに、トモシーに対する感謝の気 ちがわいてきた。(私達、結婚できて良かったね)心の中で、そうトモシーに話しか けた。なんだか、涙が出そうだった。そう、ケンカもするけど、本当の気持ちは 非難したいんじゃない。
もっと仲良くなりたい・・これが、本心なの・・。

トモシーは、ワークを通して、孤独について、そして、自分について理解が得られ たと言っていた。
ひろちゃんは、旦那さんと一緒になった理由が、はっきりとわかったと言っていた。
正旬は、頭の上にかかる雲が晴れたと言っていた。
カナは、いまいち今の自分に自信が持てなくて、何かヒントが欲しくて参加し た。
ワークを終えて、カナは、「ヒーリングって言うけど、ちっとも癒されな かったわ。なんだか、今までにないぐらいやる気満々」と言っていた。
ミッチー先生は、「癒される必要のない人に、癒しは起こらないよ。それよりか、カ ナちゃんはもっとおしりをたたかなくちゃいけないぐらいだ。(笑)」と冗談を言っ た。
カナは、本当に嬉しそうに笑顔を返した。

それを見ていたまつげは、思い付いて、自分のヒスイのブレスレットをはずし、カナの腕につけてあげた。
今の思いが、形になっているものを、今のカナにあげたかった。
カナは本当に喜んでくれた。
それを見ていた、ミッチー先生が、まつげに、自分の水のブレスレットをくれた。
まつげは、嬉しくて、なんだか、藁しべ長じゃになったような気分で、水のブレスレットにキス をした。


(その夜)
あったんや佳代ちゃん、カナ、みんなと一緒に、おしゃべりをしていた。
カナは、3年後に、自分のサロンを持つ、とはりきっていた。
チャネリングのためにサングラスをかけたミッチー先生は、自分では「中国マフィア みたい?」
と冗談にしているが、あったんは「マトリックスのネオみたいだ。すごいかっこい い」と言っていた。たしかにいつもは、3枚目の先生。(←余計なお世話だってば)でも、はっきり言って、ワークの時 は、かなり かっこいいです。

気がつけば朝の6時。
もう寝ようと言って、あったんとまつげは、3階にあがり、並んでお布団に入った。

おやすみーと言ったのに、あったんが、「ねぇ、まちゅ?」と話しかけてきた。
「なーに?」
あったんが、話始めた。
「まちゅ、わかったよ。今までね。私、言葉の使い方を間違っていたんだ。
言葉はね、相手のツボに入れてあげなくちゃいけないんだ。
そうすると、言葉は喜ぶんだよ。今まで、私、賢くならなくちゃいけないと思ってい た。
でも、バカでいいんだ。人と違ってもいいんだ。」

(あったんは、ちっともバカなんかじゃないよ)
そう思ったけれど、黙っていた。

暗闇の中で、あったんの話は、続く。
普通では、ちょっと理解しにくいことも言うのだが、あったんのどの言葉も、なぜか 圧倒的に、まつげの心に響いた。
まつげは、布団にもぐりこんだまま、ただ、うんうん、そうだね。と聞いていた。
そして、ついには涙が流れてきた。
あったんに、「なんだか、涙が出てきたよ」と言うと、 「私、ずっと泣いてるよ」と、あったんが言った。
今まで暗かった部屋に朝日が届いた。
たしかにあったんの目からは、
とめどなく涙が流れていた。
「まちゅ、今ね、私、おかえりって感じなんだよ。言葉を取り戻したよ。
ああ、これが、ダムの決壊なんだ・・・」
そっか、あったん、おかえり・・良かったね・・・うん、ありがとう。
声にならない声で、2人は泣いた。


(3日目)
朝から、ワーク予定の友達夫婦が、嘔吐下痢で、土壇場キャンセル。
「ごめんね」と謝りの電話の友達に、まつげは、気にしないでと言った。

ママは、「ちょうどいいわ。パパにも受けさせてあげて!」、そして、佳代ちゃん(まつげ妹・次女)も
トモシーも、空きが出たなら受けたいと言う。
パパは、どうも受けたくなさそうなので、今日は、予定変更。
佳代ちゃんと、トモシーが受ける事になった。

佳代ちゃんは、すごいすっきりした顔で出てきた。
「みんなが見てる私と、本当の私は、違うの・・」
そう言っていた。

トモシーは、ふらふらになって出てきた。
クリスタルヒーリングのあと起きあがれなくなったらしい。
ミッチー先生が言うには、人間はみんなそれぞれヒーラーの素質と言うのを持ってい る。
中でもトモシーは、それを職業に出来るぐらいの素質だと言った。

出てきたトモシーは、ハイテンションで話しまくった。
初めて、すごいエネルギーを感じたという。
「僕は、生まれ変わったんだ」と言う。
みんなも「トモシー、たしかに変わったよ」
と、言うが、まつげには、わからなかった。
正直、そんなトモシーを見て、おもしろくなかった。
まつげは、(誰だってみんな、話を聞いて欲しいのに、人の話に耳も貸さず、いつまでも 自分のことばかり話まくる人のどこがヒーラーなのよ?)
と、心の中で反発していた。

なんだか、自分もテンションがおかしいと感じた。
どうも、テンションが調節できないので、まつげは、自分の部屋に 戻り、携帯電話のアドレスを見ながら、片っ端から友達に電話した。
みんなと少しずつ話をすると、だいぶ落ち付いてきた。

そこへ、携帯がなった。
にーにーからだった。
いつものメンバーで、中国に行って、今、日本に帰ってきたのだ。
「にーに!旅行はどうだった?」
にーには、相変わらずの明るいノー天気な声で、
「まつげちゃんがいなかったから、全然つまらなかったよぉ」と笑った。
もう、ウソばっかり。
その声は、楽しかったに決まってる。
まったく、にーには、1年中変わらないな・・
そう思ったら、急に、胸がつまって、涙が出てきた。
「どうした?」
にーには、驚いていた。
「ごめん・・なんか、私、落ち込んでるみたい」
まつげは、「でも、大丈夫よ。」と言って、すぐに、電話を切った。
そうか・・・私、落ち込んでいたんだ。

いつも、家族の話の聞き役で、持ち上げ役の私。
今日も、その役割。
でも、私の話は誰が聞いてくれる?
でも、仕方ない。まつげは、大丈夫だから。
これは、言っても仕方がないこと。

まつげは、涙を拭いた。私、ちょっと疲れているだけだ。
子供たちの面倒もみながら、ワークをすすめていくのに、ちょっと疲れてるだけ。
そして、また、笑顔で、リビングに戻った。

笑顔でみんなと話すまつげに、ミッチー先生が、話しかけてきた。
「今回は、まつげちゃんは、本当によくがんばってくれたから。 何か、考えるからね。」
まつげは、じっと、ミッチー先生をみつめた。
ミッチー先生は、普通にしている。

落ち込んでいた事がばれた様子はない。
ただ、純粋に、そう思って、そう言ってくれる先生に、なんだろう・・。 なにか、大きな、大きなものに包まれて行くみたいで、 まつげは、結局、何も言えなかった。

問題のパパは、みんなの体験談を半信半疑で聞いていた。
なんだか、自分も受けたい・・みたいなことを言う。
かと思えば、やっぱりやめると言う。
パパは、もともと、こういうことを一切信じない。
でも、家族は、「パパに1番受けて欲しいのに・・」と、言い合っていた。

そんな中、ミッチー先生が、その雰囲気を察知して、こんな提案してくれた。
「今回、みなさんには、お世話になったので、お礼に家族のためだけの
特別なワークをしたいと思います。」

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